情報誌「医療人」®

今月の医療人紹介

(2013年11月1日掲載)

一般財団法人太田綜合病院附属太田西ノ内病院
副院長 糖尿病内科 鈴木 進氏


「認定遺伝カウンセラー」への期待 「 糖尿病は家族の病気 」
家族全員で病気を知り生活習慣を管理・サポートする

 日本人に圧倒的に多い2型糖尿病の治療には、食事療法、薬物療法に並び運動療法が効果的とされながらも医療機関で専門トレーナーによる運動指導が行われている例は極めて少ない。今回は、積極的に運動療法を取り入れ、診療を行う、一般財団法人太田綜合病院附属太田西ノ内病院の副院長で糖尿病センター長の鈴木進先生にお会いし、チーム医療体制や現在問題となっている糖尿病のタイプ、そして運動(療法)の重要性についての話を伺った。同院は37標榜診療科と13診療センター(平成25年度)を有しており、訪問した糖尿病センターは昭和51年に開設されたもっとも歴史の長いセンターだ。


全国で有数の糖尿病センター
貴センターではどのような体制で診療が行われているのでしょうか

 当財団は、明治28年8月に(安積郡)郡山市中町に医院を開設し、昭和26年6月に太田綜合病院と改称ののち同年10月に病院組織を財団法人太田綜合病院と改組しました。糖尿病センターは、昭和56年4月に改称された附属太田西ノ内病院以前の附属ささはら病院時代(昭和51年)に始まった歴史あるセンターです。現在は、福島県中・県南地区の患者さんを中心とした約7000人の糖尿病患者さんが来院され、診療を受けています。当センターの1日の外来患者数は約130名で、入院患者数が約200名(病床数1080床)です。ただ、平成23年国民健康・栄養調査報告(厚生労働省)によると、糖尿病が強く疑われる人または予備群の人をあわせると国民の約4人に1人以上が該当しますので、実際は糖尿病で入院されている方以外にも患者さんがいるかもしれません。 
 当センターは、各診療科医と集学的治療に取り組んでいて、糖尿病外来、肥満予防外来、フットケア外来のほか入院および外来通院の患者さんを対象とした糖尿病教室を開催しています。チームは、医師、看護師、栄養士、薬剤師、臨床検査技師、運動療法指導士、歯科衛生士、新・臨床心理士で構成されています。

私たち医師は、治療の方向性を決め、それをチームスタッフにどのようにアレンジしていただくか検討します。医師による外来診察や糖尿病教育がおわるとすぐに栄養士が栄養指導を担当します。栄養指導は、入院患者さんの昼食時や糖尿病教室でも行っています。また、臨床検査技師が血糖自己測定指導、薬剤師がインスリン自己注射指導を担当し、歯科衛生士は主に歯周病の予防指導を行います。糖尿病患者さんは、歯周病になりやすいまたは歯周病が糖尿病を悪化させることがあるため、予防がとても大切です。他には、糖尿病をコントロールしていく中で心理的なトラブルを起こす方が少なくないため、状況に応じて新・臨床心理士に介入していただくこともあります。

 糖尿病というのは、一度罹患すると一生付き合っていかなければいけない尚且つ自己管理をしっかり継続していかなければいけない疾患です。自己管理次第では、おいしいものが食べられなくなってしまうなど生活に制限が出てしまうので、患者さんたちは運動療法や食事療法に一生懸命取り組まれるのですが、頑張り過ぎて抑うつ状態を引き起こしてしまうこともあります。私は、長年、糖尿病の患者さんを診てきましたが、このような傾向にある方が3人に1人ぐらいはいるのではないかと思っています。一方で、うつ病が因子となって糖尿病を引き起こすこともあります。糖尿病は、進行するといろいろな合併症が併発してきますし、前立腺がん以外の全てのがんで発症確率が高くなるといわれていますので、糖尿病を生涯コントロールして行く中ではさまざまな診療科の先生方にご協力いただく必要があります。現在、当センターは6名の常勤医で7000人の患者さんを診療しているのですが、それができるのはチームスタッフが細かいところまで患者さんの指導を行うなどして医師のフォローをしてくれるからだと思っています。私は、当センターにとってチーム医療がもたらす効果はとても大きいと感じています。

糖尿病のタイプ
糖尿病は一生の病気といわれますが、完治することはないのでしょうか

 糖尿病には1型と2型があります。日本人に圧倒的に多いのは2型糖尿病で、(※1)インスリン抵抗性あるいはインスリン分泌不全によって発症しますが、これらは主に食生活や運動習慣が関係しておこるタイプです。その中には、2型糖尿病の患者さんでも、糖尿病がうまくコントロールできない状態が続くことで(※2)膵β細胞が疲弊し、最終的には全滅してしまうという限りなく1型に近い2型糖尿病になってしまう方もいます。 
 1型糖尿病は、自己免疫により(※2)膵β細胞の大半が破壊されて発症します。1型は、子供のうちに発症するのが典型的ですが、中高年になってからも少数の患者さんが罹患しています。1型の中でも特殊なタイプには、(※3)劇症1型糖尿病(※4)緩徐進行1型糖尿病(SPIDDM: slowly progressive insulin dependent diabetes mellitus)があります。人それぞれ生き方の歴史を背負っていますので、糖尿病のタイプにも違いがあるのです。
 近年、メディア等で「糖尿病は治る」という情報を見かけることがありますが、現在の医学では完治することはありません。糖尿病をコントロールしていく中で一時的に(※2)膵β細胞機能が回復するなどして状態が良くなることはありますが、それが完治したということではないのです。これはどういうことかというと、人間の身体は病気になったとき血糖値を上昇させるホルモンなどが分泌されるようになっていて、このとき血糖を下げるホルモンであるインスリンも多く分泌されます。しかし、糖尿病患者さんはもともと(※2)膵β細胞機能に余裕がありません。そうすると、一時的にコントロール状態がよくなり安定していた患者さんでも、血糖値がいつも以上に上昇して糖尿病が急に悪化するなど重症化してしまうことがあるのです。インスリンの働きによる血糖の下がり具合で抗生物質などの効き方が決まりますので、このような状態になったときはインスリン注射で血糖を下げると病気の治りが早くなります。このように糖尿病があるということは病気をしたときに重症化しやすい、また対応できる身体の余力が少ないということなのです。


若い世代の糖尿病
福島県でも肥満やメタボリックシンドロームが深刻ですが、糖尿病との関係について教えていただけますか

 福島県では、子供の肥満や成人男性の肥満が多くなっています。生活習慣病の進行順序でいうと、不健康な生活習慣が原因となり肥満や脂質異常症などの境界領域期予備軍になり、中性脂肪が高くなり、コレステロールが上がります。それから高血圧症になり、20歳を過ぎてから糖尿病を発症していきます。このように見ていくと子供の肥満がすぐに糖尿病と結びつくわけではありませんが、肥満はさまざまな病気の因子になるため子供の頃からしっかり食事を管理することが大事です。 
 また、近年、若い世代にメタボ型糖尿病が増加しています。2型糖尿病で(※1)インスリン抵抗性の大きな原因となるのはメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群(以下:メタボ))です。日本人は、(※2)膵β細胞機能が欧米人などに比べてもともと弱いため、肥満や運動不足などの要素が加わると糖尿病を発症しやすいといわれています。私が生まれたのは配給の時代で、そういう時代のままであればメタボ型糖尿病にはなりっこなかったと思いますが、現代はデパートの地下に行けばお菓子売り場に世界中のスイーツが並んでいて、訪問先ではお茶とお茶菓子が出され、どこへ行っても食べ物が沢山あります。また、ファーストフードやB級グルメなどの高脂肪食でaddictionを作る、要するに癖になる食事が好まれる傾向にあります。このような環境を考えると、現代の日本人の生活習慣というのは基本的には皆同じなのに、

その中の一部の(※2)膵β細胞機能が弱い人だけが糖尿病に罹患してしまうというのはとても気の毒なことで、私は「生活習慣病」という言葉は非常に残酷だと感じています。このような中、今問題になっているのは、若い世代の肥満症あるいはメタボの方が、ある日突然、急性心疾患(急性心筋梗塞や狭心症)を引き起こして救急外来を受診されるケースが増えていることです。その患者さんたちの約3人に2人は境界型糖尿病や糖尿病予備軍といわれる方です。心疾患の多くは動脈硬化が要因となり引き起こされますが、動脈硬化は糖尿病が軽いうち、つまり境界型糖尿病や糖尿病予備軍から進行しているのです。 

 メタボというのは、本人の立場からいうと 『人生で一番元気な時』 で、毎日何を食べてもおいしい、お酒がおいしい、最近少しずつ体重が増えてきたけど特に症状は感じない。昔は着物を着ても格好が悪かったけど最近は恰幅がよくなって着こなせるようになってきた。その、人生で一番元気な時が、実は病気をつくっているのです。糖尿病は、それから少しずつ体重が減ってきたときにみつかります。体重が少し減ったときというのは、つまりインスリンの出る量が少なくなっているということで、それにより体重が維持できなくなった状態なのです。そうして急性心疾患等を発症して命と向き合うことになった患者さんは、退院後も真剣に糖尿病治療と向き合われるのですが、罹患してから合併症予防の努力をされるより、やはり早期に受診していただきたかった、という思いがあります。ですから特定健康診査を受けてその結果として特定保険指導が必要と通知を受けた方は、保健指導の効果が一番出やすい早期のうちに、必ず保健指導を受けていただきたいです。また、このような状況にあるにもかかわらず、肥満を専門にした国内対策会議というのはほとんど存在していないのが現状なので、今後「子供の肥満」や「成人の肥満」をしっかり問題視していかなければいけないと思っています。
 厚生労働省などの調べによると、糖尿病患者さんは糖尿病がない方に比べて男性で約10年、女性で約13年余命が短いといわれていて、これは過去30年間大きく変わっていません。このようなデータから見ても、糖尿病があるということはとても恐ろしいだということがお分かりいただけると思います。余命が10年短いということは、要するに健康寿命も10年短いということですので、60代半ばぐらいのまだ若い年代から家族に迷惑をかけざるを得ない方が多いということです。私は、 『糖尿病は家族の病気』 だと思っています。ですから糖尿病を家族全員が知り、食事管理や生活習慣に気を配りながらサポートしていただける環境をご家庭でつくっていただきたいと思います。

高齢者糖尿病
高齢者の糖尿病についてはどのような問題があるのでしょうか

 これからは、高齢者(65歳以上)の糖尿病も大きく問題になってくると思います。当センター7000人の患者さんの半分以上が高齢者糖尿病です。そして高齢者糖尿病の中で最も注目すべきなのは「虚弱な高齢者糖尿病」です。虚弱の診断基準は、老年医学会などにより現在検討されていますが、この虚弱という概念はこれからの老人医学でたくさん出てくると思います。例えば、少し体力が落ちた、疲れやすい、少し歩くとすぐ疲れて休むなど、これらの原因は筋力の低下によるものです。人間は、筋力が落ちると誰でも生活の質QOL(Quality of Life)が低下しますが、高齢者の方にとっては特に深刻です。高齢者糖尿病の方は、低血糖症状に弱いことから低血糖が関連する疾患が増えたり、メンタルが落ち込みやすくなったり、寿命が短くなるといわれています。またメンタルが落ち込みやすくなるとうつになりやくなり、アルツハイマー型認知症や(※5)運動器症候群(ロコモティブシンドローム(locomotive syndrome)以下:ロコモ)も関係し、要介護になるリスクが高くなります。糖尿病と認知症の関係は、私が大学を卒業した30数年前からいわれていたことです。

福島県の方は同居世帯が多く、皆さんほんとう面倒見が良いので、そうなるとご家族は大変ですね。 
 このような「虚弱」や「(※5)ロコモ」に対して何ができるかというと、それは 『運動』 しかないと思います。これまで糖尿病患者さんが運動を行う目的は、インスリンの感受性をよくして血糖を下げるということを中心に考えられてきましたが、これからは虚弱による要介護状態を 『予防するための運動』 として捉えることが重要だと思います。筋力の低下が原因なのに、疲れやすいからといって休んでばかりいては、かえって筋力が落ちてしまいます。 

加齢に伴う疾患の最大の予防効果は『運動療法』
貴センターでは、生活習慣病(主に糖尿病)の患者さんを対象とした「運動指導」に力をいれているそうですが

 当センターは、開設時から運動療法に力をいれてきました。私は、東北大学医学部の研修医時代(昭和53年)当院に応援に来たことがあるのですが、その当時から現在の運動指導室がある2号館の地下で運動教室が開催されていました。当時の初代糖尿病センター長が、とても熱心に運動療法に取り組まれていたことをおぼえています。現在は4名の健康運動指導士による指導が行われています。 
 主治医によるメディカルチェックを受けて運動療法が可能と診断された患者さんは、その後運動指導室で安全かつ効果的に運動を行うためにフィジカルチェック(各体力測定)を受けていただきます。特に2型糖尿病の治療には、食事療法、薬物療法に並び運動療法が効果的とされながらも、全国的に見ても専門トレーナーによる運動指導を行っている施設は少ないのが現状です。この理由には、運動指導では診療報酬は請求できないことなどが関係しているようです。当教室は、入院患者さんの参加費は無料で、外来患者さんは1回500円(1ヶ月券5000円)で運営していますが、そういう意味では日本で唯一、病院として経営的に成り立っている糖尿病運動教室といえると思います。

 私は、当運動教室に参加されている皆さんには、常に「運動する」ということが意識づけられていると感じています。例えば、糖尿病患者さんが定期健診に来られたとき、前回の血糖値よりも数値が上がっていることがあります。そうした時の患者さんの理由には「食べすぎてしまった」ということが多いと聞きます。でも、当センターの患者さんは「今週は雨や雪が多くて来られなかった」「今月は暑くて来られなかった」というふうに「運動ができなかった」ことを理由にされる方が多いのです。これはたいへん珍しいケースだと思います。優等生の患者さんの中には、週に3日~4日参加して5年以上継続して通われている方もいます。その方たちは、糖尿病のコントロールが長期的に安定しています。そして何よりも運動を継続している方はほんとうに元気です。「細胞老化を抑える(アンチエイジング)一番良い方法は何ですか?」と言ったら 『運動』 です。運動は最大の老化防止だと思います。 実際に、運動を継続して行っている人は、発癌が遅れる、心臓のトラブルが少ないなどの疫学データも出ています。要するに、加齢に伴う疾患の最大の予防効果は 『運動療法』 にあると言えます。ただ、糖尿病の血糖を下げるには食事療法が効果的ですので、患者さんの病状や体力などに合わせて行うことが重要です。そうは言っても、患者さんによっては「運動が得意ではない」「仕事が忙しい」など、さまざまな理由から継続することが難しい方もいますが、運動をしてみようと思ったときに「今日からはじめよう」と、そのときからまた始めれば良いと思います。

食の知識などに比べて運動に関する情報というのは少ないように感じますが、日常生活でおすすめの運動はございますか

 大事なことは、「運動をどう行うか」ということです。運動のツールとして考えた時、最近ではスポーツジムやフィットネスクラブなどを思い浮かべる方が多いと思いますが、もっと簡単にできる方法はたくさんあります。例えば、地方では運動というより介護予防が目的かもしれませんが、地域で運動教室を開催しているところがあります。都心部ほどこういった取組みは少ないかもしれませんが、その代り糖尿病教室に一流シェフを呼んで低カロリーでおいしい食事を提供することで競っている例などがあります。そのようなことを次は運動教室に置き換えて、何か競い合うような取り組みができればいいかもしれません。近年、(※6)リハビリテーションという言葉がよく使われていますが、私はもっともっと 『体操』 を大事にした方が良いと思います。例えば、気軽にできるウォーキングでは「1日1万歩」という目標がよくいわれています。歩くことは運動にはなりますが、そこに体操やストレッチをプラスしていただくことが大事です。体操やストレッチには、加齢により身体がだんだん硬くなっていくことを防ぐ効果があります。そこで、私が一番おすすめしたいのは、整形外科学会のロコモ体操です。ロコモ体操は基本の運動だと言えます。皆さんご存知のラジオ体操も効果的ですが、65歳を過ぎたら(※5)ロコモ予防のためのロコモ体操を是非行ってほしいですね。(※運動に制限がある方は担当医に相談が必要です) 

 最後に、糖尿病の患者さんにお伝えしたいことがあります。
筋力や体力が落ちると、虚弱な糖尿病になってしまいます。主治医のもと、ご自身の疾患の状態や体力に合わせた運動を取り入れ、筋力そして体力を保ちながら糖尿病のコントロールが年齢とともに悪くなるのを 『予防』 しながら、健康で長生きをすることを目標にして生活していただきたいと思います。 


※連載・医療人では、語り手の人柄を感じてもらうために、話し言葉を使った談話体にしております。


プロフィール
鈴木 進氏(すずき すすむ)

役  職 (2014年11月1日現在)
 一般財団法人太田綜合病院附属太田西ノ内病院 副院長
 糖尿病センター長(糖尿病内科)

出  身
 宮城県
 

経  歴
 東北大学医学部卒業 (1976年)
 磐城共立病院研修医 (1976年~1978年)
 東北大学病院医員 (1978年~1988年)
 東北大学助手 (1989年~1999年)
 東北大学講師 (1999年~2002年)
 東北大学助教授 (2003年~2006年)  

資  格:所属学会
 日本内科学会認定医
 日本糖尿病学会専門医、指導医
 日本内分泌学会
 日本肥満学会
 日本病態栄養学会
 


 一般財団法人太田綜合病院附属
 太田西ノ内病院

 〒963-8558
 福島県郡山市西ノ内2丁目5番20号
 TEL:024-925-1188(代表)
 FAX:024-925-7791
 URL:一般財団法人太田綜合病院附属  太田西ノ内病院ホームページ







◆用語解説◆

※1 インスリン抵抗性

インスリンは受容体を介して細胞内に信号を伝達してその作用を発揮するが、この細胞内の信号伝達が悪くなっている状態、すなわちインスリンが効きづらくなっている状態をインスリン抵抗性が増大している、という。

※2 膵β細胞(機能)

膵臓のランゲルハンス島を構成する細胞の一つ。細胞内のグルコース代謝を介しインスリンを分泌する働きをもつ。

※3 劇症1型糖尿病

膵島細胞の急速な破壊により急激に高血糖をきたし、数日単位でインスリン依存に至る。多くの場合、のどの痛みや発熱、消化器症状など風邪に似た症状が先行するとされ、かぜなどのウイルス感染が原因の一つと考えられているが詳細は不明。

※4 緩徐進行1型糖尿病(SPIDDM: slowly progressive insulin dependent diabetes mellitus)

当初は2型糖尿病の病態をみせるが、膵島関連自己抗体が持続的に陽性を示し、緩徐にインスリン分泌能が低下していき、最終的にはインスリン依存状態となる。

※5 運動器症候群(ロコモティブシンドローム(locomotive syndrome))

骨や関節の病気、筋力の低下、バランス能力の低下によって転倒・骨折しやすくなることで、自立した生活ができなくなり介護が必要となる危険性が高い状態を指しています。
※厚生労働省:健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)(PDF:KB)より引用
※厚生労働省:健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)(PDF:KB)をリンク

※6 リハビリテーション

リハビリテーションの(re)は再び・回復の意、(habilis)は適した・ふさわしいの意を示す。リハビリテーションは、機能回復訓練と捉えられることが多いが、さまざまな意味を持つ。ここでは、生涯にわたり自分(人間)らしく生きることまたその権利の回復、の意で、そのために行われるすべての活動の意。
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