医学の発展によって、人間はよりたくさんの病気やケガを治せるようになりました。体の仕組みや病気の原因などもより詳細に研究され、また、数々の医療機器や薬剤などが開発されて医療によってできることがさらに増えてきています。できることが大量になると、それらをすべて行うには多くの人の協力が必要になります。そして医学情報が多くなればなるほど、医師一人で診られる領域というのは限られてきます。その中でより多くの患者さんを診ていくために、私たちは「診療科」という専門領域によって分担しています。 |
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診療科は、医療が高度になっていくにつれて多くの専門領域に派生し、現在は数えるのが大変なくらいに分かれています。この専門領域について、日本では2017年もしくは2018年から19の基本となる診療領域(内科、外科など)と、その後に特定の領域に特化したサブスペシャリティ領域(循環器内科、消化器外科など)に分類した研修が行われるようになります。 |
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皆さんがもし医師になったら、まず2年間初期研修といって、さまざまな診療科を経験しながら患者さんを診るための基礎を身に付けることになります。その後、自分の専門となる診療科を選び、後期研修として3,4年ほど研修をします。 |
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必ずしもそうとは言えません。患者さんは、自分の具合の悪いところを全部わかった上で病院を受診するわけではありません。患者さんを診察したら、自分の診療科の範囲外の病気であることがわかるときもあります。そうしたときに、専門領域以外の勉強もしていないと、その患者さんに必要な診療科を紹介したりアドバイスをすることができません。
医師は死ぬまで勉強です。そしてそれらの勉強は、すべて患者さんのために役立ちます。 |
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そうですね。自分がワクワクすることを選ぶとよいと思います。自分の進路として、一度1つの領域を選択したからといって、一生それをやる必要は全くありません。他の領域が楽しそうだったら、そちらにいつでも飛び込めばよいと思います。ですから、迷うのでしたら、いろいろなものを実際に自分の目で見た上で、一番自分がワクワクしたり、それが実現した自分を想像したときに「これがいいな」と思えるような、そういうところを選ぶのが一番よいと思います。 |
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